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シリーズ「​はこふぃぐめんと」

「価値、意味の無くなったもの=ゴミ」に「新しい価値、意味」を与える。

普段無意識に捨てているそこには、もしかしたら知らない世界が広がっているのかもしれない。

そんな思いを持って本来ゴミとなってしまう空箱を使用し、そこに「世界観」を生み出す。

その手法は複雑で、一見無駄に見えるようなプロセスも世界観を形作るための重要な時間であり、

私たちの身の回りの豊かな環境を知る一歩につながる。

この作品は、絵画的なのに写実的な不思議な写真が大きな特徴である。

物語の一部分を切り取ったようなその世界観はカラフルでポップで、そしてどこかコミカルである。

新しい写真作品のジャンルの構築を目的とし、さらに私たちの身の回りの豊かな環境を見つめ直す小さなきっかけとなりたい。

この作品を目にした多くの人はCG合成で作られたものだと感じるだろう。

そこで少しじっくりと眺めてみてほしい。

背景の湾曲、背景の継ぎ目、人物と背景の大小差の違和感などに気付くだろうか。

実はこの作品はCG合成を一切行わず、アナログな手法での制作により約2ヶ月の時間を経て完成する。

1.作品に使用する商品の企業とコンタクトを取る。

2. ミニチュアを作る。

3. ミニチュアを撮影する。

4. ミニチュアの写真を大きく印刷する。

5. 印刷したミニチュアの写真を背景紙 にしてセットを作る。

6. 背景紙の前に自分が立って撮影する。

7.写真を出力する。

<素材・ツール>
空箱、緩衝材、空箱類の端材、紙、アクリル絵の具、粘土、竹串、爪楊枝、粘土、 ニス、Photoshop、Illustrator、カメラ(Nikon)、大判プリンターなど

<タイトルについて>

箱(ハコ)とfigment(空想、想像)を組み合わせた造語。

​私の頭の中の空想を具現化させたものだということが直接的に伝わるようなタイトルを考えた。

<協力>

​株式会社紀文食品様

北極アイスキャンデー(株式会社アークティック様)

<展示の様子>

展示物:ミニチュア、撮影風景映像、写真

展示サイズ:写真 2000×3000mm

<展示予定>

​2024/9/30〜10/6

六本木ミッドタウンTUB「TUB showing 2024」

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